まえがき（日本の俳句・アメリカのハイク）
ドゥーグル・J・リンズィー

夜あけのソーホー／イースト・ニューヨークの朝
マンホール・カバー／タクシーキャブ
キスしてる／いつまでゆれる

ロッカウェイ・ビーチ／もう耐えられん
FDR通りで／タクシーで
トンプキン広場のおジイさん／救急車

店のはりがみ／逃げ場がない
風かわる／バッテリーパーク
カレッジ・ポイント／ストリッパー

突風ひとつ／消えかけのイニシャル
ウィリアムスバーグ、ブルックリン／花火の帰り道
今週２度目の／サウス・フェリー駅

トランププラザの／活気なら
やさしい風とあるく道／ペン・ステーション近くでは
ホームレス・マン／おじいちゃん警官

セミたちも／ニュースを聞くたび
アダルト系本屋さん／夜ふけのペン・ステーション
ひとまたたき／とりのがす

ポンとあいたまるい穴／迫る影ぼうし
ワールド・トレード・センターの日没

著者について

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著者ポールのニューヨーク・ガイドが
あちこちに盛り込まれています